(15)またまたホリデー

クリスマス休暇でのんびりしたと思ったら、こんどは1週間のスキー休暇だ。外はみるみる日照時間がのび、たしかに外で冬を満喫するのも楽しい時期。そしてこのお休み期間中にムーミンワールドがお楽しみ企画で開園している。冬のムーミンといえば、ムーミンのスケートショーやムーミン一座の地方巡業なども人気だけど、外でムーミンたちと遊べるムーミンワールドには独特のお楽しみが待っているのではないだろうか。
冬のムーミンワールドを体験したことがない私が言うのもなんだけど、ここは是非お勧めしたいフィンランド満喫スポットのひとつだ。ここにいるとフィンランドのまったりした感じ、フィンランドの人たちの観察が本当に楽しく体験できてしまう。きっと冬もね。

とある夏の日のムーミンワールド。森の小径をずんずんあがっていったところに、スナフキンのテントがある。切り株に腰をおろしてスナフキンの話に耳を傾けたり一緒に歌う静かな空間。スナフキンの歌は子供になじみというよりも、大人の涙をそそってしまいそうな懐メロやムード歌謡だったりする。おじいさんおばあさんは感無量だ。そろそろ芝生の広場で仮装パーティーがあるという時間になり、スナフキンが立ち上がった。「さあ、仮装パーティーへ行こう!」…子供たちにそう告げて森の中へと歩いていくスナフキンの後を、子供たちが嬉しそうにゾロゾロとくっついていく。道なき道を歩くスナフキンにならって、足場の悪そうなところも器用に歩いていく子供たち。ところが何を急いだのか、スナフキンは突然姿をくらましてしまった。森の中で忽然と姿を消したといっていいくらいに、茂みの深みへ入っていってしまったのだ。子供たちはおいてけぼりである。森の中で子供たちだけ、突然のことに一瞬きょとんとしていたものの、いないとわかったら、木々の向こうに垣間見える広場のほうへ淡々と歩いていくではないか。ちょっと振り回され気味の大人は、森の中で頭や肩に枝をぶつけながらもわが子・孫を追う。まったりから唐突へ、そして淡々と…フィンランドらしさの三大要素と呼んでしまいたいこれらを、わずか30分で体験させてくれる密度の濃い光景だった。

冬はスキーやソリをもってムーミンワールドに足を運ぶ。夏以上に自分たちならではのスタイルで、まったりそして唐突に、ある時は淡々とした世界をあちこちで展開させてくれるのではと思う。行ってみたいけど、ごめんなさい、私は太陽を選びました。太陽があふれているガンビアでバカンス。アフリカで、ガンビアでムーミンを発見するでしょうか。


森下圭子

寝っ転がるムーミン。手には楽器がわりの鍋のフタ。ムーミンがどんな姿でなにをしててもいい、もう抱きつくのみのちびっこ。ムーミンに会えるのも嬉しいけれど、ムーミンに近づく子供たちの様子は見ごたえあり。
ムーミンワールドは本当にここはテーマパークなの、と思うくらい自然がいっぱい。そして自然が豊かで人目につかないような、格好のピクニック場所を見つけるのが上手なフィンランドの人たち。