トーベ・ヤンソン展始まる!書籍も刊行ラッシュ!!

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ついに日本に上陸しました~!へっ、何が?ってあれですよぅ、はっつあん、今年生誕100周年を迎えたトーベ・ヤンソンの、ありとあらゆる業績を追ったフィンランドのトーベ・ヤンソン展を再構築し、日本オリジナルの丁寧な解説と図録を加えたファン待望の大回顧展が、そごう横浜店の6階にあるそごう美術館で、2014年10月23日より2014年11月30日までの会期で開催されるんです~。ああ~、興奮冷めやらない新金庫番です。トーベの姪で、現在ムーミン・キャラクターズ社会長のソフィア・ヤンソンも、ムーミンとしっかりと手を取り合って記念撮影をしていました。

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そして、前日には、レセプションに招かれたゲストたちの華麗なテープカットもありました。ソフィアなどの親族に限らず、フィンランドの美術界も、ムーミンだけでなく、画家としてのトーベの業績が海外でも認められ、今回の素晴らしい展示に結集したことをとても喜んでいるとのことです。
tove_tape2.jpgそんなお話をするフィンランドの大使や、アテネウム美術館の館長、監督官庁の役人の方も、その日のスピーチは、まるで結婚式で花嫁を送り出す父のよう。まじめで、一途な感じでした。

tove_exhi1.jpgお客様がたも、トーベの油彩の独特な色遣いや、自信に満ちた若いころの自画像、そしてコミックや挿絵の細密な描写に思わず見とれます。

tove_exhi5.jpg当時のこども病院に描いた壁画の原画も、壁画の写真といっしょに来ていました。トーベは、いつも最後の最後まで筆を入れるので、やっぱり、ここに来ている壁画の原画と、完成して飾られている壁画の写真の細部は違っていました。よーく見ると、いろんな習作と挿絵でそんな間違い探しができるので、何回きても、飽きることがありません。

tove_exhi4.jpg外国にでることがほとんど無い、パートナーのトゥーリッキと作った立体物も、今回はやってきました。こちらは、「ムーミン谷の冬」の1シーン。タンペレ美術館がトーベたちから預かって、ずっと大事にしてきた所蔵作品が、今回の回顧展をきっかけに国を挙げてチェックや手直しが行われるというのも、良いニュースです。そして、今回の展示にはトーベの姪、ソフィア・ヤンソンさんもいままで知らなかった作品が多く含まれています。そんな、個人蔵の作品が多いことからもわかるように、今後また観られる保証はありません。皆さま、せっかくのこの素敵な機会を逃さず、なんどでもお越しくださいね。

tove_6shop4.jpgそして、忘れちゃいけない!原画展の限定グッズショップもなんと充実していることか!!右手奥の新作原画ぬいぐるみもかわいいですよね!!お菓子やジャムも、見た目が美しいだけではなく、美味しいのがムーミングッズのすごいところ。これじゃあ、お財布が空になっちゃうよう。皆さん、新金庫番は、あんまりたくさんのお小遣いを財布に入れてこないことをおすすめします。あ~、カード使っちゃったらそれまでですけどね。う~ん、でもやっぱり持っていったほうがいいのかな~??!!
tove_6shop2.jpgそして、とても全てはお見せし切れませんが、売り場は6階の美術展の前と3階のシーガルコートとに分かれています。もちろん、いずれも珍しい商品が陳列されていましたよん。いずれのショップでのお買い物も、数量限定ですが買い上げ粗品(原画展のチラシ柄のクリアファイル)があります。レジ置きのチラシをご欄くださいね~。

tove_6shop7.jpg3階にも、ほら!化粧刷毛や筆で世界的にも有名な熊野筆のムーミン版や、シロップ.のお洋服など、ちょっと手に入らない商品が!!ゲットしないでどうしましょう!!今日は帰ってきたけどね、気になっちゃって、夜も眠れない新金庫番なのでした~。これじゃあ仕事にならないわ~。

 

そういいつつ、夜も寝ないで昼間っから舟を漕いでいる新金庫番先輩の背中を、じっと見つめるサウナ番です。
さて新金庫番先輩が紹介してくれたトーベ・ヤンソン展、図録がとってもかっこいいデザインなので皆さんにお披露目いたしましょう。
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墨のような落ち着いた黒い表紙に、鈍く光る金色のサインが端正な印象を与えるデザインです。また、トーベのサインを飾った中表紙の鮮やかさ!図録は作品の年代ごとに章立てされ、章が変わるごとに中表紙と同じ赤いページが入ります。

zuroku_3.jpg今回の展覧会には、童話の挿絵やコミックスで見慣れたペン画のほか、油彩の人物画、風景画、舞台の設定を担当したときのスケッチなど…たくさんの作品が。こんな作品を作っていたのか、という意外な発見がきっとあるでしょう。展覧会主催の朝日新聞社刊、B5変型判、254ページ、価格は税込3000円です。
そうそう、この図録にはトーベが使っていたパレットの写真が載っています。長年使ったものでしょうか、パレットに残った絵の具の様子から彼女の筆遣いが見えるかのようです。ぜひ、直接図録でご覧になってみてくださいね。

さて今週はどうしたことか、猛烈な書籍刊行ラッシュなのです。嬉しい悲鳴と軽くなっていく財布…でも、今日ここに掲載するのはそれでも買って読む価値のあるものばかり。写真を交えつつご紹介していきましょう。
zukan_1.jpgまずは10月22日に発売となった「ムーミンキャラクター図鑑」。童話・コミックス・絵本に登場するキャラクターを、なんと105もの項目を設けて紹介しています。
アルファベット順に始まる本編は”工作員やスパイたち”から始まり、”アルベルト”、”発展途上地域査定官”…もちろんムーミン一家やフィリフヨンカたちのような準レギュラーもしっかりページを割いて紹介されてます。
驚いたことに”かに”が紹介されているページもあるんです!どの作品に出てきたか、わかりますか?
zukan_2.jpg↑ 問題のかにのページはこちら。
他にもこの図鑑、ちょっと変わった角度からの解説が入っています。”私たちの世界の○○たち”というように、そのキャラクターにそっくりな人たちの例を挙げてあったり、”○○のように生きるには”というアドバイスが付いていたり。どの例にも「うんうん、いるいるそういう人!」と頷いてしまうのは、著者のシルケ・ハッポネンさんの洞察力とムーミンへの理解の深さの証拠かもしれません。
サイズ:横210mm×縦218mm(変形版)、240ページ。
価格:3,132円(税込)、発売日:10月22日、発行:講談社

次の一冊はトーベ・ヤンソンの最後の絵本、そして唯一の写真絵本である「ムーミンやしきはひみつのにおい」(講談社刊)。
満月の夜、みんなが穏やかに過ごすムーミンやしきにやってきたのは・・・?
ehon_1.jpg ミニチュアのムーミン屋敷&ムーミンたちの人形が、もうかわいいのなんのって!
ムーミン屋敷を作ったのはトゥーリッキ・ピエティラとペンッティ・エイストラ。ペンッティさんはムーミンの大ファンで、自作のムーミン屋敷をトーベのところに持ってきたという、情熱的なエピソードをお持ちです。トーベが担当したのは人形たちの表情の仕上げだとか。
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人形たちの愛らしさはもちろん、背景になっているムーミン屋敷のレベルの高さに驚かされます。壁紙や棚、ランプや食器にいたるまで完璧にセットされていて、完成度の高さに思わずため息が出そうなほど。
箱庭を眺めるような楽しさの詰まった写真絵本は、子どもも大人も楽しめます。
真夜中のお客様の正体は、絵本の先を読んで確かめてみてね。
サイズ:220mm×182mm(B5変型)、50ページ
価格:1,944円(税込)、発売日:10月21日。

最後に控えているのはルイス・キャロルの「スナーク狩り」。トーベ・ヤンソンは挿絵を担当しています。
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ルイス・キャロルといえば「不思議の国のアリス」をご存知の方も多いでしょう。あのお話の不可思議さ、筋の通らないところに魅力を感じていた方にとっては、この詩集はとても刺激的なはず。
本来は韻文で書かれた詩なのだそうですが、サウナ番の語学力ではきっと理解し得まい…というか、キャロルさんは「カバン語」という独自の言葉を作り出して、英語とカバン語でこの詩を書いたそうな。…い、一生かかっても読めなさそう。いやー、日本語版が出てよかったな~。おそろしい怪物スナークを探しに行くハンターたち、不気味な雰囲気の漂う詩の世界にトーベのイラストが意外なほど合っています。
訳者は歌人の穂村弘さん。原作の韻文の調子を崩さずに訳出するという難行に挑戦してくださいました。
詩を読むことってあまりないかもしれませんが、内容・装丁ともに手元に置くにはぴったりの一冊ですよ。これをきっかけに、詩の世界へ一歩踏み出すのもステキですね。
サイズ:143mm×218mm(A5判)、64ページ。
価格:1,296円(税込)、発売日:10月24日、発行:集英社

最後までお読みいただいてありがとうございます!100年に一度の祝祭の気分はこれからも益々盛り上がっていきますので、まだまだ、ご注目くださいね。ではまた来週まで、アディオ~ス!!