(22)ムーミンおふろ

 

フィンランドでキャラクター商品がこんなに元気だったことはなかったんじゃないかと思う。ムーミンがとくにすごい。次から次へとグッズが登場している。内容もどんどん進化していて、かつてはTシャツとか文具とか、キャラクター商品にありがちなものだったのが、キャラクターなんてお目見えすることのなかったキッチン用品など大人向けの商品まで登場してきて…最近では「それまでフィンランドにあまりなかったもの」がムーミングッズとして紹介されるようになった。そういえば、私が携帯ストラップをフィンランドで最初に見たのはムーミンだ。今では当たり前のものだけれど、携帯ストラップじたい、日本から何年も遅れてムーミンといっしょに入ってきた。

日本では当たり前のもので、遅れること何年でなく何十年で登場したのがおふろのおもちゃ。お風呂のおもちゃは飾りのようなものが以前からあるにはあった。ところが特に男の子が夢中になって嫌いなおふろも気づけばしっかりつかってられるようなグッズがないらしい。もともとバスタブがそれほど一般的ではない国なので、仕方ないのだろうけれど、お風呂がある家のお母さんにとってはおふろのおもちゃは「待ってました!」の商品だったようだ。ムーミンショップでは目立ったところには置いていないのに、それでもお母さんたちは見つける。さすが母。お風呂からあがったらムーミンタオルで体をふいて、パンツもパジャマもムーミン、部屋のカーテンだってムーミンで枕カバーも布団カバーもムーミン。そこまでムーミンづくしにしてもらえる子はあまりいないか。でもお風呂の時間にムーミンと遊ぶのに夢中になってたら、きっと楽しいムーミンの夢が見られる気がする。

ところで、日本のムーミングッズのフィンランドでの人気は局地的なところでどんどん白熱してるらしい。たしかに、フィンランドにはないようなモノでいっぱいだから。こんな気配り、こんな便利グッズないです、というようなモノなので、言葉はわからなくてもインターネットでチェックするのも楽しいようだ。

ムーミンショップでは今までの色味とは違った印象のあるミント色のスニフのアラビアマグ(新製品)が大人気。この色、これからやってくる暗い季節にもいいからか、皆さん喜んで買っていかれる。

森下圭子

ムーミンショップのようす。少しずつ大人向けの商品を増やしてからは、すっきりとした店構えに。とはいえ、あいかららずしゃがんで覗いた棚に掘り出しものがあったりするので、細かいところのチェックも欠かせません。
カフェの窓辺を飾ったりもする小型のムーミンブック。中はそれぞれのイメージカラーだけ、たとえばパパならページや挿絵の一部にブルーを加えてある。自分で揃える前に、ちょっとした贈りものとして買いたくなっちゃうシリーズ。