トーベ・ヤンソンの壁画公開

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Photo: Taidesäätiö Merita, Museokuva Matti Huuhka & Co.

ムーミンの作者として有名な芸術家のトーべ・ヤンソンですが、1940年代からフィンランドの公共施設のためにいくつもの大きな絵画や壁画を作成しています。

1954年の7月には、ノルディックユニオンバンクのヘルシンキ支店にある従業員用カフェテリアのために 「ファンタジア(幻想曲)」を描きました。ノルディックユニオンバンク本社が、まだヘルシンキにあった時だそうです。

幅3メートルのキャンバスにテンペラ手法で描かれた「ファンタジア」は、いまは銀行ではなく美術財団MERITAが所蔵しており、ヘルシンキにあるMERITAの美術館で見ることができます。

(※テンペラ手法はラテン語の混ぜるを語源とした絵画の手法の一つで代表的な技法には絵具の糊に卵の黄身を使います。黄身を使った卵テンペラは経年劣化が少なく色彩の変色が出ない特徴がありヨーロッパでよく使われた手法です。通常油絵などはどうしても色の劣化が出てきてしまうのですが、テンペラ手法で描かれたトーべの「ファンタジア」は当時の色彩そのままです。)

下の写真は1962年当時の銀行のカフェテリアです。
一番後ろの壁にトーべの「ファンタジア」が飾ってあるのが見えます。
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Photo: Kuva-Markko

トーべはその後、ユニオンバンクオブフィンランドとも提携を続け、50年代には預金のための広告のイラストも作成しています。広告の目的は、子供達に倹約を学んでもらうため!(ああ、フィンランドらしい!)
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