スーパー・ブルー・ブラッドムーン!

皆さま、今週水曜日の夜は、皆既月食でしたね。国立天文台によると、日本全国で部分食の初めから終わりまでを見ることのできた、たいへん条件のよい皆既月食だったそう。
森番も友人宅のベランダにて、首が痛くなるほど、すっかり天体観測に夢中になっておりました。。。イテテテテ。。。
何と言っても今回は、地球に月が接近する「スーパームーン」と、ひと月の内に二度満月になる現象「ブルームーン」、そして月食によって月が赤胴色に見える「レッドムーン」の三つが同時に重なった、「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」であったとのこと!
月食が始まったばかりの時刻は、本当にこんなんで月が赤くなるのか?と疑ってかかっていましたが、皆既状態になってからは見事に赤くなっていましたね!!正直、赤い月というのは不気味な感じがしなくもなかったです。昔の人たちがこれを見たら、さぞ驚いたことでしょうね。光っている月は平面的に見えるのに、光っていない月は立体的に見えるのも、なんだか不思議でした。

上の画像は、森番持ちこみの2018年1月31日に日本で見られた皆既月食の写真。暗赤色の影がすでに大きくかかっているので、午後9時半は過ぎていますかね。クレーターまではっきり写っていて、思わずウサギを探しちゃいました。実は新金庫番も、帰りがけにスマートフォンで撮影しようとしたのですが、やっぱりピントが合わず、スナフキンではありませんが、見るだけにして、心にそっとしまっておきましたよ。でも、こんな写真が見られるとは嬉しいなあ!

新金庫番も喜んでくれて、寒空の中、天体観測してきた甲斐がありました!
ところで昔から、お月さまの光には不思議な力がある、なんて言われたりもしますが、本当のところはどうなんでしょう? ちなみに『ムーミン谷と仲間たち』(講談社/山室静訳)の「ニョロニョロのひみつ」には、こんな一節があります。

「まったくだしぬけに、パパはこんなことを感じたのでした ― この世でただ一つの動かしがたい真実は、お月さまと、海と、三人の口をきかないニョロニョロをのせた、このボートだけだと。」


ニョロニョロにあこがれるあまり、家族を置いて、ニョロニョロと一緒につかの間の冒険に出かけたムーミンパパは、海の上にのぼってきたまんまるな黄色い満月をみて、ふとこんなことを思うわけです。ロマンチックで、だけどちょっと大げさな、ムーミンパパらしい場面ですね!

でも実はお月さまと海というのは、案外、切っても切り離せない関係にあります。何せ、潮の満ち引きというのは、月の引力によって起こっているんだそう。そうは言われても、森番などはあまりピンとこないわけですが、海の近くで生活している人たちにとってみれば、それはごく自然で当り前のことのようです。以前テレビに出ておられた離島で地域医療をされているお医者さまも、そのことについて大変興味深いことを言っておられたのを、今でも覚えています。

というのも、そのお医者さまがいる地域は、土地柄、漁業で生計を立てる漁師さんが多いのだそうですが、そこに住む漁師さんたちというのが、自分の奥さんの出産の時刻になると、まるで分かっていたかのように、病院へやってくるんだそうです。しかも病院から事前に知らせていないにもかかわらず、そろそろ生まれるんじゃないといって、ふらっと病院にやってくるというのだからビックリです。それだけ海と月、そして月と出産というのは関係が深いということなのでしょう。

世間一般にも、満月の日はお産が多くなるとは言われておりますが、一日の大半を海の上で過ごすことも多い漁師さんレベルになると、だいたいのお産の時間まで予想がついてしまう。。。
凄すぎます。。。でも人間というのは本来、そのような自然の声に耳を傾けて生活する、生きものの内の一つなのでしょうね。残念ながら都会で長く生活していると、そういう大事なことをたまに忘れてしまいそうになります。

そんな時は「ニョロニョロのひみつ」にでてくるムーミンパパのように、日常を少し離れて、冒険に出てみるというのも手かもしれません。ただ出かける際はムーミンママから「あの人はしばらくまえから、どこかへんだったのよ。」と、変な人扱いされたムーミンパパのようにならないように、一言周りに声をかけてから出かけるのがいいかもしれませんね。

今週は皆既月食に合わせて、お月さまの話しをしましたが、いかがでしたでしょうか?
小説『ムーミン谷の仲間たち』では「ニョロニョロのひみつ」を探りに、勝手に家を出て行ってしまったムーミンパパですが、ムーミン一家には次のようなルールがあるそうです。

「ムーミンたちはおたがいに、人のことは心配しないことにしているのです。こうすれば、だれだって良心が発達するし、ありったけの自由がえられますからね。」

素敵なルールですね!時には放っておく思いやりも大切、ということでしょう。ただこれは案外、簡単なことではないように思います。互いを尊重し、信頼し合えるムーミン一家だからこそ、なせる業ですね。それでは今週はこの辺で失礼します。また来週お会いしましょう~!