マタニティボックスとムーミン
福祉先進国として知られるフィンランド。
マタニティボックスの存在はご存知でしょうか?
これは今から78年前に始まった福祉政策のひとつで、フィンランドの妊婦であれば誰もが受けとる事の出来る、政府からの贈り物です。
妊婦はこの箱を受け取るか現金を受け取るかを選ぶことも可能なのですが、95%もの妊婦が箱を受け取ることを選ぶ、とのこと。
この政策が始まった1930年代当時 フィンランドは貧しい福祉国家で、乳児死亡率は6.5%にも及ぶ、深刻な社会問題でした。
ところが政策開始後、この問題は急速に改善され、現在では「乳児死亡率が世界一低い国」として知られるまでになったのです。
この政策はBBCにも取り上げられ、世界中から多くの反響が寄せられました。
そして2014年12月、ついにフィンランド国外の人々も購入することができるようになりました。
発売開始からたった数カ月の現在、既に世界20カ国以上の国々に届けられています。
この箱には、乳児の世話をする際に必要な50近くものアイテムがものがびっしり詰まっています。
どれもフィンランドデザイン、フィンランド製にこだわったグッズばかり。
その中にはもちろん、ムーミンの姿も。
ほんわかしたイラストがかわいいおむつや、
フィンランドを代表するファブリックメーカー、Finlayson(フィンレイソン) 製ムーミンのおくるみ。
他にも街中を歩けば、ムーミンのベビーグッズの多さにお気づきになる方は多いはず。
フィンランドデザイン、ムーミンがいかにフィンランド人の生活にさりげなく、自然に溶け込んでいるかがうかがえます。
フィンランドデザインやムーミンの持つ世界観が人々の生活に安らぎをあたえ、「世界一しあわせな子育てができる国」と言われる一因となっているのかもしれません。
※ マタニティボックスの購入はこちら
Related articles