フィンランドアウトドア協会とムーミン絵本?!
ムーミンと、スオミン・ラトゥ(フィンランドアウトドア協会)のコラボは1950年代に始まりました。自然とのつながりを大切にしていたトーベ・ヤンソンにとって、協会に協力する事は自然な成り行き。スオミン・ラトゥで子供のためのスキー教室が1957年に始まると、トーベは子供達のために教室の卒業賞状やスキーパッチをデザインしました。
(※スキーパッチとは欧米のスキー場などが販売している、オリジナルデザインのワッペンの事です。みな、自分の訪れたことのあるスキーリゾートのパッチを、スキーウェアや毛糸のスキー帽子に縫い付けて自慢していました。今もヴィンテージ、60年代や70年代のスキーパッチはコレクターにとって人気のアイテムです。最初の写真の、青いムーミンのパッチなんて、きっと手に入れた子供たちは大いに自慢したことでしょうね)
1968年にはスキーをするムーミンが、インストラクター用マニュアルの表紙に登場します。
現在でもスオミン・ラトゥは子供達がスキーやスノーシューイング、ハイキングを通してフィンランドの自然に触れ合えるムーミン野外活動を開催しています。2017年にはスオミン・ラトゥのムーミン活動60周年を祝い、フィンランドの出版社Tammiからムーミンの絵本シリーズを出版します。第一冊目が発売されるのは今年秋、とても待ちどおしいですね!
(※スノーシューイングはスノーシューという雪上を歩くための専用靴をはいて雪山をハイキングするスポーツだそうです。最近は日本でも普及しつつあり、大会や教室も開催されています。スノーシューはスキー板よりも軽く、小さくお値段も手頃です。何よりも自分のペースに合わせて雪の上を歩くこのスポーツ、気軽に参加できるのは大きな魅力です。)
写真資料:スオミン・ラトゥ