トフスランとビフスラン
トフスランとビフスランのふたりはとても仲良し。切っても切れない間柄で、いつでも手をつないで歩きます。ふたりはそっくりで、区別が難しいのですが、赤い帽子を被っているほうがトフスランです。
小説『たのしいムーミン一家』で、ふたりは大きなスーツケースをかかえ、怯えながらムーミン谷にやってきます。そして、ムーミンやしきに滞在することになるのですが、ふたりは自分たちだけに通じる奇妙な言葉を話すため、最初はヘムレンさん以外の誰もふたりが何を言っているのか理解することができませんでした。
ふたりはとても小さく、カーペットの下や引出しの中など、狭いところに隠れるのが好き。特に、ムーミンママのハンドバッグで眠るのが気に入って、ハンドバッグを隠してしまいます。他人に心を許さず、モランの持ち物だったルビーを自分たちのものだと主張するなど、自分勝手なところのあるふたりですが、ムーミンママにとってそのハンドバックがどれほど大事であるかを知ると、ふたりはママにハンドバッグを返しました。また、スナフキンが旅立ってしまって、ムーミントロールが悲しそうに沈んでいると、慰めるためにそれまで隠していたルビーを見せてあげるなど、優しいところもあります。