トゥーティッキ
赤と白の横縞のセーターと暗い色のズボン、ぽんぽんのついたニット帽がトレードマークのトゥーティッキ。ムーミン一家の大切な友だちです。
トゥーティッキは聡明で、さまざまな問題を現実的に解決する知恵を持っています。また、手先を使う作業が得意で、腰にはいつも工作用の万能ナイフを下げ、料理から釣りまで器用にこなします。コミックス「ムーミン、海へいく」では、冒険の旅に出たいというムーミンたちを手伝って、船を完成させます。
ムーミン谷の住民たちの多くは長い冬の間、冬眠するか、家にこもるか、または暖かい地方で過ごしますが、トゥーティッキは冬眠をせず、ムーミン家の水あび小屋で暮らしています。そのため、冬にしか姿を見せない、不思議な生き物たちのこともよく知っています。 自分で歌を作って口笛で吹き、毎年、春になると、手まわしオルガンを弾いて、春を告げてまわります。
小説『ムーミン谷の冬』で、ムーミントロールが冬眠の途中で目覚めてしまったとき、トゥーティッキは彼の話し相手になってくれました。しかし、大切なことは自分自身の経験を通して学ぶものだと信じる彼女は、余計なおせっかいを焼くことはしません。
日本語訳ではおしゃまさんという名前でしたが、現在は原語と同じトゥーティッキと呼ばれるようになりました。