トゥーティッキのモデルは誰?【本国サイトのブログから】

トゥーティッキは控えめで思いやりのあるムーミン一家の友だちです。現実的で、問題解決能力が高く、いつも喜んで人を助けます。寒さを愛し、冬の平穏なムーミン谷を楽しんでいます。この心温まるキャラクターは一体誰がモデルなのでしょう?

ムーミンのキャラクターたちと、実生活に登場する人たちとの具体的な関係について、トーベ・ヤンソンは様々な場面で、でも多くははっきりとはしない形で触れています。今日では、こうした説の大半は解釈の一つであり、事実ではありません。

しかし、トーベがよりオープンに語っていたキャラクターもあります。トゥーティッキはそのひとつで、この現実的で信頼できるキャラクターは、トーベの長年の生活のパートナーだったトゥーリッキ・ピエティラにインスパイアされたものです。

トゥーリッキ・ピエティラとトーベ・ヤンソン(クルーヴハルにて)

トーベとトゥーリッキは1956年に知り合いました。ムーミントロールがトゥーティッキと出会い、彼女の助けを借りながら冬を乗り越えることを学んでいく物語『ムーミン谷の冬』は、その翌年1957年に出版されています。

トーベは、ムーミントロールが『ムーミン谷の冬』の中で直面しなければならなかった新しい冬の世界は、トーベがムーミンの仕事の商業的な面を新たに管理しなければならなくなったことを、ある程度反映していると語っています。トゥーティッキと同じように、トゥーリッキもトーベが新しい世界をやりくりするのに大きな助けと支えになったのです

『ムーミン谷の冬』を読むと、トゥーティッキがいかに現実的で自立していて、賢いかがわかります。そしてそれは、トゥーリッキがトーベの生活の中で、いかに頼りになる存在だったのかも表すのです。トゥーリッキはグラフィック・アーティストであり、自分の仕事場を持つ職人で、トーベ自身や、ムーミン谷の水浴び小屋に冬の間住むトゥーティッキと同じように、自由で独立したライフスタイルを持っていました。

ボーエル・ウェスティンによるトーベ・ヤンソンの評伝によると、ときどきトーベは手紙の中でトゥーリッキを「トゥーティッキ」と呼ぶこともありました。でも、プライベートな呼び名はその後「トゥーティ」となりました。

トゥーリッキ・ピエティラについて、もっと知りたい方はこちらからどうぞ(※英語サイト)

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翻訳/内山さつき