<ムーミン世界のTVシリーズ Ⅱ>
第2作目のアニメーションは、我らがムーミン、1969年から放送がスタートした日本のアニメーションです!!!
ドイツのパペットアニメから約10年後、フジテレビ『カルピスまんが劇場』(のちの『世界名作劇場』)で「ムーミン」が始まりました。
企画製作は瑞鷹エンタープライズで全65話からなり、いろいろな場面で原作から離れ、ムーミンがアレンジされました。(当時キャラクターデザインを担当した大塚康生さんの名をとり、「大塚ムーミン」とも呼ばれたりしたようです)
キャラクターの名前がその一つ。キャラクターの名前にまつわる話と言えば「ノンノン」が有名です。スノークのおじょうさんは、初代「ムーミン」アニメでノンノンと呼ばれていました。(ご存知かと思いますが、スノークのおじょうさんは、原作では名前がなく、ただスノークのおじょうさんと呼ばれています)
しかしトーベは、ノンノンはNOやNONなど、否定的な意味を連想させる、とあまりいい気ではなかったようです。(のちのアニメーション「楽しいムーミン一家」ではフローレンという名前になりました)
名前だけでなく、容姿や性格も原作とは違うキャラクターが多く、日本ならではのムーミンが出来上がっていきました。
1〜26話は東京ムービーが製作し、27〜65話は虫プロダクションが担当。日本では回を追うごとに人気が出てきましたが、実はトーベ・ヤンソンは原作とあまりにもかけ離れていると苦言を呈したと言われています。
岸田今日子さんがムーミントロールの声を担当していたことはあまりにも有名。オープニングテーマの「ねえ ムーミン こっちむいて」は誰しも一度は聞いたことのある歌ではないでしょうか。このオープニングテーマ、アニメ中にでてくるスナフキンやムーミンパパ・ノンノンの挿入歌ともに作詞は、小説家・劇作家・放送作家である井上ひさしさんが担当しました。
ムーミンアニメDVD: https://www.www.moomin.co.jp/ja/tag/dvd/1383
※残念ながら1969年の「ムーミン」DVDは現在発売されておりません。
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