2026年は午年! ムーミンに登場する個性豊かな「うま」たち【ムーミン春夏秋冬】
あけましておめでとうございます。
2026年最初のブログ「ムーミン春夏秋冬」は、今年の干支である午(うま)に注目。ムーミンのお話に登場する個性豊かな「うま」たちをご紹介しましょう!
小説の「うみうま」
小説『ムーミンパパ海へいく』に出てくるうみうま。灯台の島の浜辺に連れだって現れ、幻想的な美しい姿と自由気ままな振る舞いでムーミントロールを魅了します。

挿絵は2点のみですが、文章では花もようのついた灰色のベルベットを身にまとっていると表現されています。

コミックスの「はなうま」
コミックス「恋するムーミン」では、雨が続いて水びたしになったムーミン谷に花模様の馬がやってきます。ムーミントロールが「あなたがプリマドンナ?」と訊ねると、「わたしはプリマドンナの馬です」との返事。小説のうみうまたちとは異なり、わがままなプリマドンナをサポートする理性的な性格で、花しか食べないという設定があります。

この馬の絵はカステラやイヤーズマグなど、グッズの多くに使われています。
うみうまとはなうまの違いは?
小説のうまうまとコミックスの馬、性格からいって同一キャラクターではなさそうですが、同じ種族みたいなのに呼び名が違うのはなぜなのでしょうか。
原語のスウェーデン語の名前はsjöhästで、sjöは海、hästは馬という意味です。フィンランド語ではkukkahevosetで、Kukkaは花、hevosetは馬。日本語では海からやってくる設定の小説はうみうま、コミックスでは馬と訳され、総称としてはなうまと呼ばれています。
コミックス「サーカスがやってきた」のサーカスの場面にも2頭の馬が登場。こちらはトーベ・ヤンソンではなく、弟のラルスの作品です。

絵本にも花模様の馬が
絵本『さびしがりやのクニット』にも花模様の馬が出てきますが、言葉を話す場面はなく、名前や習性は定かではありません。この場面ではフィリフヨンカの乗る馬車を牽いていて、別の場面ではアコーディオンを弾く小さな子を乗せています。ホムサたちの馬車の馬は緑色で花模様はなく、省略なのか別種の馬なのか気になるところです。

花模様を持たない馬
年賀状に使われている馬はちょっと雰囲気が違いますね。
彼らはコミックス「タイムマシンでワイルドウェスト」で、ムーミンたちがタイムトリップした西部劇の世界に住んでいます。追手から逃げるため、短い手足で馬を乗りこなすムーミンたちの姿がかわいい!

また、ラルス作のコミックス「ムーミンパパ農園主になる」にも一般的なタイプの馬が出てきます。

冬に現れた雪のうま
小説『ムーミン谷の冬』で、トゥーティッキがこしらえた雪のうま。冷えこみが強まった冬の日、うまはかちこちに凍り、氷姫を乗せて走り去ります。

王さまの島のメリーゴーラウンド
小説『ムーミンパパの思い出』で、王さまの誕生日を祝う園遊会に設置されたメリーゴーラウンド。馬はおそらく木製ですが、表情までとてもリアル。ロッドユールは欲張って何度もぐるぐるまわり、気持ちが悪くなってしまったようです。

新しい冒険をいっしょに!
ムーミン小説第1作『小さなトロールと大きな洪水』出版から80周年で盛り上がった2025年。今年2026年、小説第2作『ムーミン谷の彗星』をテーマにした新しいデザインシリーズ「コメット イン ムーミンランド」が誕生しました。
穏やかだったムーミン谷に異変が続き、大きな星が接近しているせいだと聞いたムーミントロールは真相を知るため、友だちのスニフと天文台を目指します。旅の途中、スナフキンやスノーク、スノークのおじょうさんと出会い、迫り来る彗星に怯えながらみんなでムーミン谷へと帰ることに。
そのとき、一行が立ち寄ったのが野外ダンス場近くの売店。うっそうとした大きな木々、小さなムーミンたちに目がいきがちですが、左手前に穏やかに草をはむ馬の姿が描かれています。

午年は十二支のなかで躍動や成功の年とされているそうです。特に2026年は60年に1度の丙午(ひのえうま)にあたり、強いエネルギーで道を切り開いていく縁起のよい年なんだとか。
「コメット イン ムーミンランド」に込められたメッセージは“We are braver together.“ 新しい冒険と楽しいことの数々を、ぜひムーミンたちとごいっしょに!
文/萩原まみ(text by Mami Hagiwara)