ハリウッドで新しいムーミンのアニメーション映画が制作中!【本国サイトのブログから】

ムーミンの新しい長編アニメーション映画がアメリカで制作されることが決定しました。脚本・監督はレベッカ・シュガーが担当し、アンナプルナ・ピクチャーズが制作する本作は、アメリカで初めて制作されるムーミンの映画となります。

トーベ・ヤンソンが描いたムーミン一家と仲間たちの物語が、ハリウッドで初めて映画化されます。この映画を制作するのはアンナプルナ・ピクチャーズのアニメーション部門。2022年にディズニー・アニメーションの幹部であるロバート・ベアードとアンドリュー・ミルスタインによって設立され、アカデミー賞®にノミネートされた「ニモーナ」で知られています。

脚本と監督は、受賞歴のあるアニメシリーズ「スティーブン・ユニバース」のクリエイターであるレベッカ・シュガー。制作は「スポンジ・ボブ/スクエアパンツ ザ・ムービー」や「ラグラッツ」シリーズなどのアニメ映画を手がけたジュリア・ピスターが担当します。

ロバート・ベアードとアンドリュー・ミルスタインは、「トーベ・ヤンソンの普遍的なビジョンを映画の世界で表現できることを光栄に思います。レベッカとジュリアとともに、この愛すべきキャラクターたち、そしてトーベが作品に込めたユーモア、あたたかさ、そして型破りな精神を、新しい観客に紹介できることを心待ちにしています。」とコメントしています。

この映画は、トーベ・ヤンソンが書いたムーミンの小説を原作としています。『ムーミン谷の彗星』は 1946 年に出版され、その後さらに7 冊の小説が続きました。ムーミンの小説シリーズは 60 以上の言語で出版され、テレビシリーズは120 以上の国で放送されています。

レベッカ・シュガー、新しいムーミン映画の脚本家兼監督


ムーミンキャラクターズ社のCEOであるロレフ・クラクストロームは次のように述べています。「この記念すべき新作映画において、才能あふれるレベッカ・シュガーさん、そしてアンナプルナ・ピクチャーズと協力できることを大変嬉しく思います。ムーミンの愛される物語が、この優れたチームによってどのように再解釈されるのか、そして物語の魅力が新しいファンには発見・昔からのファンには再発見されていくことを、とても楽しみにしています。」。

ムーミンアニメーションの80年

ムーミンの物語はこれまで、テレビシリーズ、子ども向けの書籍、ビデオゲーム、映画など、様々なメディアで映像化されてきました。

ムーミンとスナフキン(テレビアニメーションシリーズより)


ムーミンのテレビアニメーションの歴史は1950年代にまでさかのぼります。最初に制作された作品は、西ドイツのパペット番組『ムーミン一家』でした。それ以降、トーベ・ヤンソンの物語をもとにしたアニメーション作品は、ほぼ10年ごとに新しく制作されています。最も有名な作品としては、ポーランドの人形劇『ムーミン・パペット・アニメーション』や、1990年代にフィンランドと日本が共同制作した代表的なアニメシリーズ『楽しいムーミン一家』、そして2019年に放送が始まった3Dアニメシリーズ『ムーミン谷のなかまたち』です。

初の長編ムーミン映画は、1990年代のアニメシリーズ『楽しいムーミン一家』を原作とした『ムーミン谷の彗星』でした。また、ポーランドのパペット・アニメーションは、『ムーミン谷の夏まつり』『ムーミン谷の彗星』『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』『ムーミンパパの思い出』と、4本の映画化作品があります。2014年に公開された『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』は、トーベ・ヤンソンの1955年のコミックスを基にしており、トーベ・ヤンソンの故郷フィンランドで劇場公開され、約40カ国で公開されました。