宇宙の孤独をのぞく天文台

みなさ~ん、お元気ですか? 五月もすでに後半となりましたが、五月病になったりしていませんか? 森番は完全に、GWロスですよー(これぞ、まさに典型的な五月病?) そういえば先日、某テレビ番組で五月病の特集がされていました。そこで新たな説として検証されていたのが、なんと五月病の原因は五月ではなく、四月にあるのではないかというもの。
驚きましたね! ところが解説を聴いていけば聴いていくほど、これがよほど四月の方に原因があるように思えてならないのでした。。。

そんなわけで絶賛、五月病というアナタ! ちょっとここら辺で楽しかったGWをもう一度振り返りながら、皆でテンションを上げていきましょう! 「自分の機嫌は自分でとる」という某人気芸人さんの言葉がネット上で話題となっていたそうですが、まさにそんな感じといったところ!? ということで今回のブログでは、GW前半に杜の都「仙台」へ行ってきた、森番の仙台旅行をちょっぴりご紹介させていただきます。

皆さまはもう『ムーミン谷の彗星』(講談社/ 下村隆一訳)をお読みになりましたか?
地球に彗星が落ちてくるという未曾有の危機に瀕して、右往左往するムーミン谷の仲間たち。
ムーミンシリーズの中でも、森番のお気に入りの一作です。作中に
登場する天文台については以前、ブログの方でもご紹介させていただきましたね。そしてまさにそんな天文台と大きな望遠鏡が、なんと仙台市にもありました!

(写真左端に見える丸屋根の塔が、観測室)

仙台市中心部から少し離れた、丘の上にひっそりと佇む仙台市天文台。天文台の観測室には、国内屈指の大きさを誇る「ひとみ望遠鏡」があります。そんな「ひとみ望遠鏡」による夜の天体観望会へ、運よく参加してきた森番。時々プシープシーといった電子音を鳴らしながら動く巨大望遠鏡は、まるで仁王立ちするロボットのような風貌です。『ムーミン谷の彗星』には天文台の描写として次のような一文がありますが、まさにその通りといったような雰囲気。

『塔ぜんたいが、大きな一つのへやになっていて、世界最大の天体望遠鏡が、たえず星をにらんでいるのです。望遠鏡は、宇宙の危険なものを追って、ゆっくりうごきながら、ねこがのどをならすような音をたてていました。』

一方の野外では、満月を数日後にひかえた月と、月に大接近中の木星を、一般サイズの望遠鏡で観測。満月が近いとあって真っ白な明るい光を放つお月さまと、美しい縞模様の木星およびガリレオ衛星も観ることができました。はるか遠くの天体を観測するには「ひとみ望遠鏡」のような巨大望遠鏡、比較的近くの天体を観測するには一般サイズの望遠鏡の方が向いているのだそう。

(望遠鏡のレンズより、森番スマートフォンで撮影した月)

宇宙のことを考えると、自分の悩みがちっぽけに思えるなんて話をよく聞くことがありますね。大げさだと思う人もいるかもしれませんが、でも本当にその通りだと思います。
『ムーミン谷の彗星』では、ムーミントロールとスナフキンが彗星に関して、こんなことを言い合う場面があります。

「ムーミントロールは、首をかしげて、こういいました。
『「前略)」彗星って、ほんとにひとりぼっちで、さびしいだろうなあ・・・・・・。』
『うん、そうだよ。人間も、みんなにこわがられるようになると、あんなに、ひとりぼっちになってしまうのさ。』
スナフキンが、こういいました。」

宇宙について考える時、私たちは何かとてつもない「孤独」をそこから感じます。そしてそこにみる孤独というのは、普段私たちが感じているものとは、まさに
天文学的に桁違いの孤独です。だから宇宙を知る時、私たちはそんな孤独を星空に見て、自分たちのちっぽけさを思い知るのかもしれません。。。



今週はGW中の森番の仙台旅行についてお話しさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか? 上記の引用を読んでも分かるように、ムーミン物語中でも「孤独」というのは大きなテーマの一つとなっていますよね。もしかすると宇宙の孤独を知ることは、私たち人間が抱える孤独を知ることにも繋がるのかもしれません。それでは今週のブログはこの辺で、また来週お目にかかりましょう~☆